ベトナムの送り出し機関で働く日本人が、おじさんになってみて「働かないおじさん問題」を解明してみる。

仕事をしないおじさん問題というのがありますね。

会社に来てもパソコンの前に座って時間が過ぎるのを待っているようなおじさん。

私もオジサンになって、いろいろ気をつけねばと思います。まずは日々の健康。仕事をしないおじさんというのは、何等かの健康に不調があるということが考えられます。次に能力の問題。私が若い頃からテクノロジーや仕事のスキルみたいなのは爆速的に発達しているように感じています。ついていけないと、若い人から「働かないおじさん」扱いを受けるかもしれません。

私も20年以上前に通った大学で学んだ知識やスキルなどではついていけないところもあるし、仕事を通して学べることは多いですが、それでも体系的に学ぶ必要を感じているので、大学院に入って来月から始まる予定です。(去年大学に入りなおしましたが、大学院への転入手続きがようやく認められました)。

しかしオジサンが働かないように見える原因はもうひとつあると思うんですよね。

若い頃に中国人の友達と、中国人が経営している街の安い中華料理屋さんで中華料理をテイクアウトで何品かオーダーしたことがあります。

店長が料理人も兼ねてひとりでやっているような店で、背が低くてずんぐりむっくりしたおじさんが、ニコニコしながら料理を作るのですが、全然動いていないように見えて次々と料理が出来上がるのを見て驚きました。

街のラーメン屋さんだと、若い兄ちゃんが中華鍋を元気にバンバンふってハイよって感じで見ていてもほれぼれするようなところがあると思うのですが、それとは対照的でした。

そこで私が学んだのは、「達人の域に達すると、動いていないように見えてものすごく結果を出している」ということです。

たぶん無駄な動きがないとか、素材や料理の性質を知り尽くしているとかあると思うのですが、そういうのって、働かないおじさんにも当てはまりませんか?

若い人で、早く手足や口を動かすことが働くことで効率的なことだと思っている人にとっては、こういう達人が働かないおじさんに見えてくるのかもしれません。

漫画のバカボンドでも達人は動かないように見えたり、まったく殺気がなかったりするような描写がありますね。

ま、働かないおじさんの何%がこういう達人なのかはわかりませんが、達人目指してがんばります。

なぜこんなことを考えたかというと、仕事で今つかっているクラウドサービスが日本のやつなのでベトナムの実情に合わないので、エクセルでVBAとかでもできるので仕組み作ったり膨大なデータを調べて入力することなど必要ですが、自作しようかなと思っていたときに、ちょこっと検索してみたらもう作っている人がいて、しかもダウンロードまでさせてくれるのでそれをベースにちょっと手を加えてもう仕事おわったも同然だと思ったからです。

私のやったことは検索一発だけでしたが、何十時間もかかる仕事が終わった。ま、こんなことは誰でもやると思うんですが、浮いた数十時間を考えるとなんかあの中華料理屋の達人になった気になって、ちょっとポカンとしてみたくなったんですよね。ポカンとしてても働かないおじさんじゃないぞ!必要な結果は10秒でだしたんだぞ!的な。