ロンビエンへの引っ越し準備

転職による引っ越し先を検討していて何度かハノイの右端のロンビエンに足を運びました。

今住んでいるところが左端なので遠い。

ロンビエンはイオンモールがあるところで、イオンができた直後の記事を読むと、「なぜこんな原っぱにモールを作ったか?」というようなことが書いてあるような郊外で、町自体が新しい。

雰囲気もハノイの他のエリアとだいぶ違う。

いろいろと違うところはあるが、ビングループの匂いを大きく感じるような気がする。

たとえば、候補のひとつのこちらのアパート。家賃がだいたい2.5~4万円くらいですが、セキュリティが言うには、「低所得層のアパート」らしいです。

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まあ、近所にビンホームズという超高級住宅地があるからかな。

このアパートの隣にビンスクールという超豪華でバカでかい小学校みたいなのがあって、ここにもビングループの匂いが強烈にする。

ビンホームズは下がGoogleの画像検索結果ですが、実物は写真よりも断然きれい。現実が写真よりきれいというのは珍しいと思う。

www.google.com

 

家も豪華で広く、芝生や庭木の手入れもよくされている。家々の周りにはボートがあって、遊覧できるようになっている。

確かに豪華だけど、私の感覚だと「妻の実家のような田舎の家と何が違うか?」と思ってしまう。立地も都心から離れているし、田舎だったら家も広いし池も庭もあり、芝生も自分で張ればきれいになるし、近所もいない。

いくらするのかわからんけど、今後のベトナムの都市は金持はこういうところに住んで、一般の人は上のアパートみたいに密集して暮らすことになっていくのかな。

会社が郊外にあるので、田舎暮らしもしてみたい。下のYouTubeほどはできないけど。

 

妻と引っ越し先を検討するためにNoCodeでアプリを作ってみました。

最近スマホ買ったり、浄水器を買ったりするときに、どれを買っていいかわからないので、スプレッドシートなどに情報を入力して眺めて、購買基準を見つけるようにしていました。

転職に伴い、引っ越し先を検討している中で今回もスプレッドシートを作り始めました。アパート内や近所にどんなものがあるかなど、情報を収集するプロセスに妻も関わってもらうためには、スプレッドシートではやりづらかったので、NoCodeのウェブアプリを作ることにしました。

できたのはこちら

https://longbienapartment.glideapp.io/

ハノイのロンビエンで、5万円以内くらいでサービスアパートではないアパートを探している人にしか役に立たない超ニッチなアプリです。

Googleが買収したGlideというサービスを使っていて、たぶん最も簡単なNoCodeのサービスだと思います。スプレッドシートを簡易データベース代わりにしてそこから情報を抜き取ってウェブサイトを作成します。

できたウェブサイトはブラウザで開くのですが、ホームボタンにアイコンを追加するように求めてくるので、追加すると本当にアプリを作ったような気になります。

前回Glideをいじったときは、ただスプレッドシートの情報を綺麗に並べ替えただけじゃねぇかと思いましたが、今回はいろいろと機能も追加されて、もうちょっと高度なサービスも作れるようになった感じでした。

今回作ったのは計算や入力などの機能はいっさいない情的なサイトです。

それでも1度にたくさんページができるのがいい。ウェブサイト作成からやろうと思えば1ページずつ作らなければならないし、そんなものは時間の無駄なので考えなかったと思います。

作り方は超簡単。

まずはこんな感じのスプレッドシートを作ります。

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それでテンプレートとか選択して少し調整するだけでこんな感じになります。

 

まずは周辺エリアの地図上に対象となり得るアパートの位置が表示されます。ここをクリックするとそれぞれのアパートの詳細ページに行きます。

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こんな風にリスト化もできます。

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詳細ページに行くとこんな感じ。

私たちにとって大切だったのは、(交通が)安全なところか、子供が遊べるところがあるか、スーパーなどが近くにあるかというところだったので、そういう項目を入れました。

わざわざこんなものを作ったのは、妻にも見てもらって、穴の開くほどGoogleMapを眺めてもらって、気づいた情報を追加していき、最終的にはスプレッドシートで比較して決めていこうと思いました。

 

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これ、CRMとか業務効率化にもつかえんじゃね?と思ったけど、残念ながらスマホにしか対応していません。

業務効率化する場合は、Airtableとか、AmazonのHoney Codeとかが良さそうですね。

 

転職が決まりました

転職が決まったので、このブログのタイトルも別のものにするか、閉鎖するか考え中です。

若かりし時にアメリカにいたときからの自分のミッションは、「日本に外国人がもっと来て、国籍や人種や言葉を超えて多様性を受け入れられる社会になること」だったので、外国人材の、しかも海外側での仕事は一生の仕事にすると考えていました。

送り出し機関といえば、実習生から多額の金額を巻き上げてという印象で、そういうところがほとんどでしょうが、今の勤務先はそうではなく、社長とも信頼関係作ってやってきたので、ここをやめるつもりはないが、万が一辞めることがあれば、ベトナムでは外国人材の仕事をすることはない。と決めていました。

他所の送り出し機関だけでなく、日本の人材紹介会社のベトナム支社なども変なところ多いですからね。

しかしそんな「絶対に転職することはない」と思っていましたがやめることにしました。

大前研一先生がずっと昔に「産業突然死」ということを書いていて、ある時ピタっとその業界自体がなくなるほど時代が早く動いているんだ!的な内容だったと思います。

これがコロナで一時的ではあっても、多くの業界が「産業突然死」かというくらい大きな影響を受けていて、いつまで続くかわかりません。

日本の観光業界でもインバウンドのお客さんに喜んでもらおうと作ったホテルを閉鎖しなければならなくなったり、長年続けてきた工場をたたんだり、ベトナムにいた日本人の日本語教師もみんな帰国するなど、多くの人が志半ばでという状況だと思います。

私もこのブログで外国人材業界は一時オワコンと何度も書いてきたのでうちの会社も私もオワコンになることは覚悟していましたが、なんとか乗り越える気でいっぱいでした。

しかし3月から自ら進言して給料を半分にしてもらって、その後1/3にしてくれと言われて受け入れて7~8カ月過ぎて、いくら物価の安いベトナムでも家族3人で生活していけないことや、日本でのコロナが秋頃までにはカタをつけてくれるだろうと思っていたのが全然ダメで、経済的な影響もこれからもっとひどく、長期に及びそうなのです。

社内で新規事業にも取り組んできましたが、全然畑違いなので一枚岩となって進むことができずに、入口の手前でとん挫したこともあり、会社にとっても一番良いのは極限まで小さくして冬をしのぐことだと思うし、自分もこの冬(季節のことじゃないよ)を乗り越える自信がなかったので転職を決意しました。

しかしここは私にとっては異国の地。

日本人の求人が多いわけではない。しかもコロナで撤退などもあるようですし、サービス業も絞っているし、同業の送り出し機関や日本語学校も行く気は全くなかったが求人も全くない。

しかも40歳を超えていて、こちらの求人に多い工場の管理や経理、ITの仕事の経験がまったくない。転職できるかも超不安でしたが、決心して人材紹介会社の人に相談してから2週間もたたないうちに決まった。しかもものすごく興味深い会社で給料もこちらでの現地採用の相場よりもかなり良い条件にしていただいた。

外国人材の仕事は志半ばでという感じで心残りはありますが、新しい業界でがんばっていきます。

教育改革中

前の送り出し機関もそうでしたが、一人の先生が1クラス見ているというのが送り出し機関の中で多いのではと思います。

メリットとしては、一人の先生が学生ひとりひとりのことをよく理解できること。

デメリットは先生のレベルで学生の能力も決まってしまうことや、先生の発音をみんながマネしてしまうこと。

発音に関しては日本人教師などが入って発音を矯正しても、より長時間一緒にいる先生の発音を真似してしまう。その先生の発音を治すことも必要だが、長年の習慣や能力によってなかなか治らない。

今まで先生たちの面接には私は絡んでいなかったので、今度からそういう先生を採用しないようにしたい。

ただ、優秀な先生だけ揃えられたとしても、1人の先生から教えてもらうのは良くない。いろんな先生が入ることで、先生同士の相互チェックやコミュニケーションが生まれたり、いろんな経験や勉強方法の話なども効けて良いのではと思います。

そこで、今週からいろんな先生が入るような教育方法をやってみていますが、最初なので結構うまくいかない。時間割もそれに合わせて変えたりしているし、先生が次どこに入るのか忘れていたり、宿題などに関しては誰が責任をもって出してチェックするのかまでなかなかうまくいかない。

今先生が3人しかいないのにコレでは、コロナが終ってもし増えた場合にやっべぞということになるので、そうはならないように毎日改善。

先生が間違えずにクラスに入っているかや、授業と授業の合間に自習時間も設定しているので、そこでの取り組み方とかはどうかなど、毎日ちょくちょく確認しに階段上ったり下りたりしているので結構大変というか、気がそわそわ。

自分ひとりで全部コントロールできるわけではないので、先生たちがひとりひとり考えて動けるようなサポートのつもりなので、最初だけ導入時の混乱としてこういうことはあるでしょう。

こういうひとつひとつの取り組みや改善を重ねていって良い教育ができるようにしていきたいです。

 

ひらがな、カタカナ、部首

外国人が日本語を学ぶときは、漢字を学ぶことで、例えば「学」という漢字を覚えたら学校、学生、医学、法学、学研など、覚えやすくなったり推測ができるからできるだけ早く漢字の勉強は始めた方が良いという考えはありましたが甘かった。

2か月くらい前から入ってきたスタッフが、

「ひらがな、カタカナ、部首です!」

「漢字がわからなかったら、本当の意味のわからない言葉の羅列を覚えなければならないので、単語を覚えることができない」

などというので、興味を持って話を聞いて授業に取り入れています。

国語が大の嫌いだった私は知らなかったのですが、部首にも意味があり、もともと漢字を使っていたベトナム語にもピッタリとあてはまる言葉があるようです。

ベトナム人の持っている中国語のテキストにはまず部首が説明してあるのは、それが覚えやすいからというのと、それがわからないと中国語の意味がわからなかったり勉強スピードが遅くなるからなんでしょう。

日本語でも同じで、急がば回れで、ひらがな、カタカナとほぼ同時に部首を勉強した方が良いとの主張から、新しい学生にもすぐに部首を教えて毎日テストしています。

日本人の私でも「こんなもん、できるわけねぇ」と思っていたのですが、みんな結構できる。まだ始めたばかりでわけわからないから、学びが早い人で60%くらいできれば良いかなと思っていたところ、できる人は90%、学習の遅い人でも60%は超えてくる。

教え方もあるのでしょうが、やはりもともと漢字を使っていたため相性がいいのか。

また、そのスタッフから聞いてはじめて知ったのは、ベトナム語にも普段使っている言葉の他に、音読みの言葉があるということ。音読みの言葉は、日本とほぼ同時期に同じ漢字、同じ音でベトナムにも伝わったものらしく、普段使わないものは多いが、学校では小中高などで勉強するので、みんな知っているそうです。

それを見ていると、日本語の音読みとほとんど同じなんですよね。違いはあっても、日本の方言レベルかと思うう程度。たとえば、接(せつ)は、TIEP。ティエップ。落はLAC。カタカナで書くと全然違うように見えるが、音は方言か!と思う漢字。

ベトナムがこの音読みの言葉を中心に使っていたら、ベトナム語の勉強も楽チンだぜと思うが、残念ながらそればかりではないんですよね。

まあ、こんな感じで漢字をベースにした教育方法に取り組んでいます。

ハードワーク、規律、プライド

タイトルのキーワードはラグビー日本代表の前HCで2015年のワードカップで史上最大の番狂わせと言われた南アフリカで勝利したエディジョーンズがチーム作りで大切にしていたキーワードです。

なんかコレ、実習生たちの教育にもあてはまる気がするんですよね。実習生の教育というより、先生たちの行動ですね。

教え方の良し悪しも大切なんですが、それ以前の問題としてハードワークと規律が必要。

先生によってはダラダラしていたりするので、コロナで出張に行けない今、ハードワークと規律を植え付ける取り組みをしています。

エディージョンズが日本代表のHCになって感じたことは

1つ目は、日本選手の体格の小ささ。
2 つ目は、農耕民族的な性質を持っていること。
3 つ目は、十分なトレーニング、練習をしていないという点でした。

と言っています。日本では大学や高校などでも休みなく一日3~4時間も練習しているのに、密度や質が伴わない練習をしていたといます。

この辺は実習生にもピッタリと当てはまります。半年もの間、1日8時間の授業プラス2~3時間の自習をしているにも関わらず中身が伴っていない。

特にどこかの送り出し機関で先生をしていたことがあるような人には、「これだけやっとけばいいや」的な空気を感じます。

先生の経験はないが、学生の能力を最大限に高めようという態度の先生からは、このハードワーク、規律の匂いがプンプンします。

高校ラグビーでいえば、弱小チームの雰囲気と、強豪校の雰囲気の違いがあります。

今の取り組みは、弱小チームの先生でも強豪校の指導者になれる仕組みや空気、規律を作ること。教え方的には悪い先生ではないですが、十分な量の課題や規律にかけている人がいます。

このエディジョーンズの言葉は筆で大きく書いて教室に張っておこうかな。

根拠のない自信の作り方

大学院の勉強が始まって、毎日大量の英文を読んで、しかも文章書くために完全に理解できるまで読んで、課題をこなしていくうちに根拠のない自信が沸いてきたな。

とはいうものの、学業自体はちょっとまだどうやってついていっていいかわからない程度でダメ学生なので全然自信がないのですが、シャバへ出ると、これだけの強度のトレーニングを毎日やっているという謎の自信ですね。

これは昔ラグビーやっていたときに、毎日人とぶつかって、筋トレしまくって、飯食いまくって、毎日傷だらけで体パンパンのときに、グランドでは下手くその弱っちいプレイヤーでも、シャバに出ると武道の使い手以外ならいくらでも張り倒せそうな気がした根拠のない自信と似ている。

まったく信用ならない自信なのですが、こういうのは大切だなと感じます。

長い間、私は自分に自信が持てていなかったような気がして、それがいろいろなところで影響してきたように思います。自信がなかったのは、ただ単に強度の高い勉強やトレーニングをしていなかったからだと気づきました。

謎の自信を持つためには、とにかく強度をアップして頭も肉体もトレーニングしまくることでしょうね。

私の場合は自分ひとりだとここまで強度の高いことはできないので、大学院はなんとしてでもくらいついて、大変だけど自分自身に刺激与えまくろうと思います。