ひらがな、カタカナ、部首

外国人が日本語を学ぶときは、漢字を学ぶことで、例えば「学」という漢字を覚えたら学校、学生、医学、法学、学研など、覚えやすくなったり推測ができるからできるだけ早く漢字の勉強は始めた方が良いという考えはありましたが甘かった。

2か月くらい前から入ってきたスタッフが、

「ひらがな、カタカナ、部首です!」

「漢字がわからなかったら、本当の意味のわからない言葉の羅列を覚えなければならないので、単語を覚えることができない」

などというので、興味を持って話を聞いて授業に取り入れています。

国語が大の嫌いだった私は知らなかったのですが、部首にも意味があり、もともと漢字を使っていたベトナム語にもピッタリとあてはまる言葉があるようです。

ベトナム人の持っている中国語のテキストにはまず部首が説明してあるのは、それが覚えやすいからというのと、それがわからないと中国語の意味がわからなかったり勉強スピードが遅くなるからなんでしょう。

日本語でも同じで、急がば回れで、ひらがな、カタカナとほぼ同時に部首を勉強した方が良いとの主張から、新しい学生にもすぐに部首を教えて毎日テストしています。

日本人の私でも「こんなもん、できるわけねぇ」と思っていたのですが、みんな結構できる。まだ始めたばかりでわけわからないから、学びが早い人で60%くらいできれば良いかなと思っていたところ、できる人は90%、学習の遅い人でも60%は超えてくる。

教え方もあるのでしょうが、やはりもともと漢字を使っていたため相性がいいのか。

また、そのスタッフから聞いてはじめて知ったのは、ベトナム語にも普段使っている言葉の他に、音読みの言葉があるということ。音読みの言葉は、日本とほぼ同時期に同じ漢字、同じ音でベトナムにも伝わったものらしく、普段使わないものは多いが、学校では小中高などで勉強するので、みんな知っているそうです。

それを見ていると、日本語の音読みとほとんど同じなんですよね。違いはあっても、日本の方言レベルかと思うう程度。たとえば、接(せつ)は、TIEP。ティエップ。落はLAC。カタカナで書くと全然違うように見えるが、音は方言か!と思う漢字。

ベトナムがこの音読みの言葉を中心に使っていたら、ベトナム語の勉強も楽チンだぜと思うが、残念ながらそればかりではないんですよね。

まあ、こんな感じで漢字をベースにした教育方法に取り組んでいます。