ベトナム人技能実習生送り出し機関で働く日本人が、日本人とベトナム人、逃げ遅れるのはどっち?と考えた

コロナウィルスの対策でベトナムはこうなりました。

○全ての中国の感染地域を結ぶフライト運行を,首相が特別に決定するものを例外として一時的に停止。
○中国に過去2週間滞在していた中国人を含む外国人旅行者への観光ビザ発給を一時的に停止。
○首相が特別に許可したものを例外として,これから行う祭典は中止。

○学校も1週間から10日休み

 

日本も同じような対応をしていると思いますが、ネット上でベトナムのやり方を褒めている人がいたので、ベトナムの方が早かったのでしょうか。

 

こういうことは用心しすぎということはありませんが、その他の問題では、ベトナムはFacebook等の本当かどうかわからない情報を鵜呑みにして騒ぎすぎる印象がありました。しかし、これは日本も同じですし、騒ぐポイントが違っているだけなのかもしれません。

昔、中越地震があったときに、私は震源地近くの世界中の学生の集まる国際大学にいて、2晩ほど体育館に泊まって避難していました。

余震がけっこうきていて、体育館は天井の骨組みがガシャガシャガシャとものすごい音を出して揺れるので怖かったです。

外国人の学生は、揺れ始めた瞬間にギャーとかキャーといってダッシュで外に出ました。私はメガネを探しているうちに、ひとりとりのこされてだいぶ遅れて外に出ました。

揺れている最中は動かない方がいいという考え方もあるようなので、この場合はどっちが安全かわかりません。

 

この当時は、某大手企業の地方支社で英語を教えるアルバイトをしていて、TOEICの企業内試験の試験官をやっていたときに余震が来て揺れました。受験者の安全は私の手に委ねられていたのですが、どうすれば良いのかわかりませんでした。

幸い揺れは小さくすぐに収まりましたが、こういう状況になったときにどう行動すれば良いのかを考える機会になりました。

その後、私の学生で受験者のひとりでもあった中国人の社員が、「勤務中でもよく余震がある。自分は怖くてすぐに逃げたいが、日本人社員が普通にしているので逃げられない。」ということを言ってきました。

当時、「なぜ人は逃げ遅れるのか」という本が出版されていて、テレビでも紹介されていました。

テレビでは、ドッキリみたいな感じで、会議中に煙が入ってきたらどう反応するのかということをやっていて、日本人はマジで逃げない。「こんなのは何かの間違いだ」「すぐに収まる」という感じで表情一つ変えないで、お互いの顔色を窺っているうちに手おくれの状況になる。

対して外国人は、私が地震のときに見たように、キャーとかギャーとか言ってすぐに逃げる。

日本は建物の構造や救助システムなどがかなり発達していると思うが、過信しすぎない方が良い。私は何かあったら冷静かつ一目散に逃げられる人でありたい。