ベトナム人技能実習生の送り出し機関で働く日本人が、テンポラリーレジデンスカードを取得した件につきまして

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労働許可の更新で、ベトナムに来てもうすぐ4年目ですが今回はじめてテンポラリーレジデンスカードを取得しました。

テンポラリーレジデンスカードとは、労働許可を持っている外国人がビザの代わりに発行されるもので、これがあると住居登録やバイクの登録などいろいろ楽なようです。

これを持っていなかったときは、同じLDビザでしたが、パスポートに貼り付けられるやつでした。日系企業は2015年以前はこのビザを多く使っていたようですが、現在はテンポラリーレジデンスカードが主流のようです。

私もようやく主流の仲間入りしました。

会社がこうしてビザをサポートしてくれるのはありがたいことです。ベトナムには日本人を観光ビザで働かせている日系企業も多く、観光ビザや商用ビザで何年間も働き続けている日本人もけっこう多いです。

実際、私も最初にベトナムに来たときは日本の会社に勤務していましたが、労働ビザなどとってくれるつもりもなく、観光ビザで仕事をしていました。

ベトナム側でも(ベトナム以外でも)日本の会社や日本人が普通に不法就労させている(している)ので、日本での外国人の不法就労や失踪は「えっ?何がそんなに問題ですか?」「日本人が同じことをしておいて、外国人がやると問題視するんですか?」という気にならないこともない。

オーストラリアへのワーキングホリデーのサポートをしている会社が言うには、日本人がオーストラリアで起こす問題と、外国人が日本で起こす問題は「完全に一致」のようです。

私も日本の会社で不法就労状態だったときは、本当に心配でした。見つかっても金渡せばいいという人もいましたが、身近に何人か強制帰国になった人もいて、それもあって転職しました。

強制帰国になった例として聞いたことのある話として、

・某日系旅行会社は日本人スタッフを全員観光ビザで働かせており、3か月おきにタイへ出国して戻ってきている。ある女性日本人スタッフが陸路でタイへ行ってベトナムに再入国しようとしたときに入国できず、家財道具一式ベトナムに残したまま日本に帰ることになった。

・何年間も観光ビザで働いていた日本人が、ついに労働ビザを取得してくれる日系企業に就職し、就労ビザを申請したところ、過去に数年間も滞在していることを怪しまれて、強制帰国になった。過去数年間、働いているにも関わらず税金を払っていなかったのが問題視されたようです。

日系企業がビザとってくれず、何でもアリと言われているベトナムの送り出し機関がビザを取ってくれるのは皮肉なものです。