コロナ封じ込め国から考える日本のコロナ対策の未来

ベトナムはスポーツジムも開いたりして、ほぼコロナ以前の様子に近づきつつあります。まだ恐怖感から外に出る人はコロナ以前より少ないですが、連休ということもありカフェも満席で故郷へ帰る人たちでソーシャルディスタンスもないような状態です。

今日、熱が下がらない人がハノイのどこかにいて120世帯くらいが封鎖されましたが、コロナではないということで封鎖は解かれました。妻の実家でも宴会とかあったりして、オイオイ、大丈夫か?と思うこともありますが、2週間以上感染者が出ていないことは、潜伏している可能性も少なく、もし出たとしても検査や隔離体制ができているから問題ありません。

ベトナムは1月末から対策をしてきて代償は大きかったですが、日本もクラスター対策でやり方は違えどうまく封じ込めできていたと思います。

第二波に関していえば、3月半ばからの動きでしたので、日本とベトナムはほぼ変わらない時期のスタートラインでしたが、鎖国や検査隔離体制を素早く作ったベトナムは収束が40〜50日くらいで収束。

日本では今までのクラスター対策が通じないほど増えて手がつけられなくなり非常事態宣言となって、やや減り始めているのではないかと言われています。(今日は多かったようですが)

40日程度でほぼ元通りの生活に戻ったベトナムにいると、そんなに時間もかからずに封じ込めは可能と感じます。

しかしネットを見ると、経済優先派や、ただの風邪だという人などの声も強く、その人たちの主張の背景には、「封じ込めは不可能」という思い込みがあるように感じます。

また、検査の数も状況によって拡大しなければならないはずなのに、初期の頃に、「検査を増やすと医療崩壊する」というものを状況が変わった今でも信じ続ける人も多く、孫正義さんが検査キットを寄付しようとしたら炎上でやめさせられたように、バカを発見するための踏み絵として使われているようです。(楽天の安心させるための検査は問題外)

非常自体宣言をあと1ヶ月延長すると経済優先派の声がますます大きくなるので、中途半端な状態でも解除せざるを得ないだろうし、もし解除するなら濃厚接触者などを大量検査して隔離するような体制を作らなければ、また感染者が増えるだけですが、検査反対派の声も強いのでそれもできない。

そうするともう一度医療崩壊近くまで感染者が増えて、もう一度非常事態宣言になると思うんですよね。今度はもっと強めの。そこでもやはり経済優先派が反対するので、これはもう落としどころが見えませんね。

日本人は死なないから良いという意見もありますが、日本にいるのは日本人だけではありませんし、東京オリンピックをしたり外国人観光客はそんな状態の日本には来ないでしょうね。

非常事態宣言を1ヶ月伸ばした後には、濃厚接触者の検査隔離体制をきちっと作ってある程度経済が再開できれば良いのですが、政府の話を聞いていると医療機関の空き具合しか気にしていなさそうなので、体制づくりをしないで、5月末に非常事態を解除して、6月中頃からまた感染者が増えて病院が満杯になり、8月末くらいまで今度はロックダウンに近い状態になるのが最悪の状態です。