送り出し機関はマスクの輸出に動き出しているようです

Facebookでしょっちゅうブローカーを募集している送り出し機関の女性が今度は、マスクの輸入する人を募集していた。

昨日安部首相とフック首相の電話会談で、日本が「マスクの輸入に協力してください!」と言ったことではやり始めたのかはわからない。

ベトナムもマスクは輸出禁止でしたが、5月に入ってからだぶついてきたので許可が出始めました。

日本でもいろんな会社がマスク作り始めているし、布マスクでもいいなあというのもだんだんわかってくるだろうし、カンボジアや中国、ベトナムでマスクの輸出を解禁したところから、いろんな業者が儲かるかと思ってマスクの輸入はじめて、だいぶだぶついていくのではと予想していました。

その中で、ちょっと興奮気味の社長が、「マスクの輸出やりましょう」みたいなことを言い始めて、どこかの誰かが5000万枚の受注うけたとかいうことで、「1000万、5000万とか簡単に儲かる。送り出し機関の冬の時代を乗り切れる」みたいなことを言うので、大きくため息がでました。

Twitterでグチってたアレ、実は社長で恥ずかしくて書けなかった。

ジャニーズですら寄付ですが50万枚ですよ。5000万枚とかありえん。しかもどうやって客みつけるつもりなんだや。

うちの社長はカネカネカネではないですし、どちらかというと金の匂いには疎いですし、今回もネットなどで営業してようやく購入する人を見つけて、航空機でマスク出荷して届いたときには、マスクがだぶついて激安になっていて支払いもしてもらえないような商売に目つけんじゃねぇよと、大きなため息がもれました。

日本のお客さんや実習生たちにマスクを無料で送るとか、ほぼ原価で使う分だけ買ってもらうというのならまだわかるのですが、日本のマスク不足の足元を見て転売屋の片棒担いで一儲けしようなんて、本業にも悪影響出まっせと説得しました。

しかもだいたいネット通販で転売するような人相手にするはずで、その間にうちを含めて3~4の中間業者が入ったらマスク1枚いくらになると思ってんだ、日本は高額でマスク売るの規制かかってんだぞといろいろ頭に来て、ダメな理由をたくさん並べて説得しました。

会社員でありながら経営者に対し、ダメな理由を並べたてるというのは、「できない理由を並べたてる」という禁断の行為のような気がしますが、ベトナムに来てから結構やっています。

しかも送り出し機関冬の時代を乗り越えなければならないので、会社がもってきた儲け話を社員の私が潰すのは、会社にとってどうなんだろう、経営者が前勤めていた送り出し機関の社長だったらクビだなと思いながらも、説得してあきらめてくれたようです。

金の匂いに敏感ではない社長が気づいた頃にはだいたい遅いはずなので、日本とつながりのある送り出し機関やそのスタッフたちを中心に輸出なんかやりまくっている頃でしょう。

しかしそれでも送り出し機関としては会社を維持するために休眠するわけにもいかず、何かかせがなければならなく、できればそれは持続可能であり、本業にも良い影響を及ぼすものを提案しています。

それは結構大変なことだけど、マスクバブルでひと稼ぎできたとしても感謝もされず、いつ終わるかもわからないようなものよりはずっとマシだと思っています。