ベトナム人技能実習生送り出し機関で働く日本人が、仕事帰りに路上でピザを買った件につきまして

昨日は疲れた。先週末は泊まりで嫁の実家に行っていたので、疲れたり家事がたまったりして平日にしわ寄せが来たことと、今週監理団体の視察がいくつか入っていたため終わったらドッと疲れた。

送り出し機関の仕事は、監理団体がいないと企業とも契約できなく仕事にならないため、監理団体と契約することが非常に重要になり、今週のように視察が来ると、一世一代の大勝負だという気持ちで挑みます。

もともと社交的とはいいがたく、テンションがかなり低い性格でその状態のまま人前にでると変人だと思われるので、来客時にはテンションを常人並みに上げています。人から見たら普通だけど、自分的にはスーパーサイヤ人になるほどのエネルギーを使うので、普通に戻った後は抜け殻のようになる。

また、良い監理団体と協力し合わなければ企業や実習生たちに迷惑をかけてしまうため、逆にこちらから相手がまともな監理団体かどうか探りを入れたりして、もし前向きな気持ちを持ってもらったとしても一緒にやれる相手かどうかの品定めも重要になり、視察時はいろんなところに気をつかって疲れる。

送り出し機関にとって、監理団体への営業が非常に難しい。

日本に監理団体は2800くらいありますが、毎日のようにベトナムや中国、ミャンマーなどいろいろな国の送り出し機関、送り出し機関からライセンスを借りている会社、送り出し機関のブローカーなどから電話がかかってきて、ベトナムの送り出し機関というだけで害虫扱いされることがほとんどです。

まあ、これはどの仕事の営業でもそうでしょう。

あと、ベトナムの法律で、日本の監理団体はベトナムの送り出し機関3社までしか契約できなく、もうほとんどのところは3社と契約しているので、そこに入り込むのはかなりの無理ゲーです。

そのため、キックバックや接待競争になってしまい、外国人技能実習機構から「そういうものはまかりならん!」とお達しがでても、新設の監理団体のスタッフなどは、逆に「そんなおいしいの?」と思って、無知なアホ担当者は日本人の私のいないところでキックバックを要求してきます。

そういう監理団体に限って仕事をしない割に「送り出しがダメだから」みたいなことを言って、すべて送り出し機関のせいにしたりするので、そういうところとは契約することはありませんし、そういう匂いを感じたらすぐに追いかけるのをやめます。

一説には監理団体の8割くらいはキックバックを要求するようで、我々はそういうところを避けて、キックバックも高級接待もせず(食事や観光や視察は同行しますが)、ある大手送り出し機関には800人いると言われている営業ブローカーもつかわず私ひとりで日本に貧乏出張に行っては営業しています。

そのようなスタンスで、まだできたばかりなのでこれといった実績も素晴らしい施設があるわけではないのでかなりキツイですが、お互いの責任を協力しながらまっとうできそうな監理団体様と仕事ができつつあります。

こうやって実績を作って、評価していただけるようになって、営業しなくても良くなるのが理想です。

つい、「オレの仕事は大変なんだよ!」と語りに入ってしまいましたが、疲れて自炊する元気がなくピザを買った件です。

最近帰り道に路上でパンダとかシマウマみたいな服を着た若者が「ピザ 49K」という段ボールの切れ端に手書きで書いた看板をもってピザのアピールしているのがいて、ピザ売っているようだが、小さな箱しか置いていないので違うんじゃないかなと思っていました。

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中央付近がピザの販売人たち。遠くから盗撮。

しかし昨日通り過ぎるときに、ピザの宅配バイクがあり、「これはピザを売っているんだ!」という確信ができ、ハワイアンとチージーチキンピザを買いました。小さなサイズですが、1個250円也。日本ではピザは高いという印象なので、貧乏性の、いや、貧乏な私はほとんど買ったことがなく日本での値段がわかりませんが、これはベトナムのピザとしても宣伝を兼ねて安くなっているのでは。

「ドミノピザが近所にオープンします!」というイベントだったけど、結構たくさんの人が買っていたし、お店のように注文してからできるまで待たなくても良いので、宅配バイクでピストン輸送しながら、この販売方法はけっこう売れるのではと思います。