ベトナムの送り出し機関で働く日本人が、事業を起こすには執念が必要だと思う件につきまして

北斗の拳で若き日のシンがケンシロウに言った言葉で、「貴様に足りないのは執念だ」みたいなのがありましたね。

知人でこれから日本語学校を作ろうとしている人がいて、その人の執念には私も影響されつつあります。

既存の送り出し機関ですら今は事業を縮小したり、閉鎖しているところも出てきている中での日本語学校(ほぼ送り出し目的)の立ち上げです。

1年半くらい前に直接お会いして事の経緯を聞いたことがあり、協力も求められたこともありますが、賛同ができる話でもなかったし、飲める条件でもなかったため断りましたが、当時はまったくの自己資金ゼロ(多分)からここまでたどりついたのは本当にすごいと思います。

しかも、今は古い建物を借りたようで、この暑い中、自分で汚い壁などを洗浄して塗っている左官みたいなことをやったり、壁を突き破って広い教室にするなど、自分で工事をしているみたいです。

今のご時世、日本への飛行機が飛んだとしても、経済状況次第では今後もこの業界は非常に苦しくなっていくと思います。

その中での新規参入に向けて突き進むのは、破滅に向かって進んでいるのか、それともそれを執念で乗り越え、ドンピシャで業界の復活とタイミングが合い急成長できるのかはわかりません。

その辺は我々既存の送り出し機関でも同じだと思います。現状は突き進んでもキャンセルや入国後即解雇などの危険もあるため、どこまで突き進んだらよいのか、アクセルを踏もうにも踏めない送り出し機関がほとんどだと思います。

その中で、立ち上げ準備とはいえ、フルアクセルを踏んで突き進んでいる。

私の勤務先は苦しいながらも人材の教育や送り出しは一層力を入れているものの、仕事がなくなってしまったスタッフたちの仕事を作り出すべく新規事業の準備も始めています。

体力的にも精神的にも疲れてしまうこともありますが、彼が暑い中自ら壁にモルタルを塗る姿から刺激をもらいつつ、なんとかこなしていきたいと思います。